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会社のお金を横領したことと疑われています。どうしたらいいでしょうか。
まずは、横領したことが事実であれば素直に謝罪し、会社の調査には協力した上で、許してもらえるよう話してみましょう。
この点、決定的な証拠がなければ、素直に認めない方がいいのではないかと思われるかもしれません。
しかし、あなたが、会社があなたがお金を横領したことを疑った場合、決定的な証拠まではなくても警察に告訴したり、被害届を提出することができます。
もし、告訴や被害届が提出されたことで捜査が始まると、あなたは逮捕されてしまうこともあり、逮捕されてしまえば生活への影響は計り知れません。
また、捜査の過程で、あなたが横領したことが確かになれば、会社に懲戒解雇などの懲戒処分をくだされてしまう可能性もあります。
この点、会社としては、経営者の方の感情的な部分を除けば、告訴などして従業員を逮捕させるより、横領された金銭を返してもらうことの方が重要であると考える場合があります。
そして、会社との間で、素直に認めて謝罪し、横領した金銭の返還することの合意ができれば、刑事手続にかけられる可能性は大きく低下し、場合によっては懲戒解雇以外のより軽い処分となる可能性もあります。
そこで、可能であれば、親族や金融機関から借りてでも、横領した金銭の返還を会社に提案し、示談が成立するよう努力しましょう。会社に対して誠意をみせれば、分割による返済を受け入れてもらえる場合もあります。
これに対して、あなたが横領したことに身に覚えがない場合はもちろん、横領したことは事実でも横領した金銭よりあまりにも過大な金銭の支払いを求められている場合には、会社と安易に示談してしまうべきではありません。
一旦、会社に対してでも、捜査機関に対してでも、横領した事実や横領した金額を認めてしまうと、これを後から事実と異なると争うことは難しくなってしまうからです。
以上のように、横領してしまったことが事実である場合でも、身に覚えがない場合でも、はじめの対応を誤ると取り返しがつかなくなってしまうことがあるので、早急に弁護士に相談されることをお勧めします。