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子供達がもめないような遺言を残したいのですが
遺言は、あなたが亡くなった際に相続によるトラブルを(できるかぎり)避けるための、最も有効な手段の1つです。
例えば、「子供達が遺産をめぐってもめないこと」を一番の目的とする場合には、次のような工夫をすることが有効です。
①取り分に差を付けすぎない=遺留分を侵害しないように配慮する
遺留分とは、亡くなった方(被相続人)の配偶者、直系卑属(子、孫)、直系尊属(親・祖父母)に対して民法上保障される最低限の取り分のことです。
ある相続人の取り分が遺留分を下回ると、争いが起こりやすくなりますので(「3 亡き父は自分には分け前のない遺言を書いていた!-遺留分」を参照ください)、取り分に差を付けすぎないことが重要です。
②誰に、「どの」財産を相続させるのか具体的に書いておく
また、「全財産の2分の1は長男に、3分の1を次男に、6分の1を孫に」というような割合によって取り分を決める書き方は不適切です。後に、「誰がどの財産を取るか」で争いになる可能性があるからです(長男と次男で、欲しい財産が重複する場合などに起こります)。
誰に、「どの」財産を相続させるのか、具体的に書いておくべきでしょう。